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ブーツ修理の専門店
靴修理ラジアン豊橋の辻岡です。
本日は靴の中底の交換修理についてお話しさせて頂きます。
靴の中底とは?
靴の中底と言われても、あまりどこの部分のことか分かりづらいですよね。
業界人でなく、中底についてピンと来た方はかなりの靴知識がありますね!
中底は靴の中の足が触れる部分で、インソールが敷いてある場合はインソールのさらに下の部分になります。
中底の素材や取り付けられ方式はメーカーや製法により様々で、中には交換できないものもあったりします。
今回の紹介記事では、レッドウイングのエンジニアブーツを例にご紹介します。
理由としては
グッドイヤーウェルト製法の靴は中底の交換がしやすく構造であること
レッドウィングのエンジニアブーツは、純正の中底の素材があまり優れておらず、経年により劣化しやすく、修理屋さんとしても修理する機会が多いお馴染みのモデルのためです
エンジニアブーツの泣き所 劣化しやすい中底
ブーツから取り出した中底の画像
実際に中底を取り出す時は、画像の様に靴底を全解体した状態で取り外します
ブーツから取り出す前の中底の画像
中底が割れてバキバキになっている状態
チラっと見えますでしょうか・・・?
ブーツに手を突っ込んで、割れている状態を触って確認もできます
レッドウイング・エンジニアブーツは種類や年代によって中底の素材も違う例外もあるようですが、現在販売中の基本モデルでは、中底の素材は厚紙のような素材となっています。
コストの安さや加工性の良さなどと引き換えに耐用年数が高い素材ではないため、経年劣化とともにボロボロと割れて崩れてきてしまうことが多いです。
アンダー1万円の革靴の中底はほぼほぼこの厚紙の様な素材の中底。2~3万円台でも表面に薄い革を貼り付けて誤魔化した商品も多数あります。
中底の画像
靴に取り付けられた状態であればなんとか原型を留めていても、靴から解体した途端に崩れてしまったり・・・
中底は外側から見えないパーツだし、中底が割れていてもアウトソールがバラバラにならない限りは、靴としてなんとか履けるので中底が損傷していても放置されがち
革製の中底は耐用年数が高い丈夫な素材というだけでなく、高級靴などにも採用されるだけあって履き心地も最高。気づいた時には、しっかり直しておきたいですね。
革の中底へ交換修理が可能
新しく交換する革の中底との比較画像
エンジニアブーツに取り付けられた新しい革の中底
画像で確認できるように、革製の中底へ交換させて頂きました!丈夫な素材なので、末長く愛用できると思います。アッパーの革のようにミンクオイルなどで保湿してあげる必要はありませんが
気になる様でしたら、油分の少なめでベタつかないデリケートクリームを手に取って頂き、中底に塗ってあげると良いかもしれません。
中底交換のタイミング
グッドイヤーウェルト製法の中底は、記事の中に出てくる画像で確認して頂いた様な、靴底が解体された状態でしか取り外す事ができない構造となっています。
つまり・・・
交換し損ねてしまうと次のソール交換のタイミングまで交換ができません!
こちらでも修理をお預かりする際に、事前に確認するよう心掛けておりますが・・・チェック漏れしてしまう事やお客様からの、中底交換希望の申告がない場合は押し売りにならぬ様、あえてこちら側から確認しない場合もございます。
なので
レッドウィングのエンジニブーツなど修理する際は、修理屋さんに行く前にご自身でセルフチェック!これが大事となります。一見問題なさそうでも、ちょっとしたひび割れや違和感は危険信号かもしれません。
ブーツの筒の奥にあるパーツなので見にくいですが、もし気になった方はあまり普段見ることのないご自身の靴・ブーツの中底、ちょっとだけ見てみてください!
今回のブログ記事では具体的な修理事例のお話ではなく、靴の構造・パーツに関するお話しさせて頂きました。革靴やブーツの修理に関する専門店RADIANまで、ご依頼お待ちしております。
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